右は西村幸彦氏 左は筆者
名古屋からJR「ワイドビュー南紀」に乗って約2時間20分、延々と山々が続き
やがて視界が広がり海が見える頃になると、あとしばらくで紀伊長島駅です。
皆さんがご存知の世界遺産「熊野古道」の町です、と言えばわかり
やすいですね。
全国には商工会が1,700ヶ所あります、
そこで働く職員の数は13,000人、
その全職員の頂点に立つのが、三重県紀北町商工会の事務局長であり、
全国商工会職員協議会会長でもある
西村幸彦氏です。
企業の99.7%が中小企業で大企業はわずか0.3%に過ぎなく
日本経済は中小企業に支えられて成り立っているといっても過言では
ないですね。(因みに小規模企業88%)
その中小企業の経営改善普及事業を行っている指導機関が商工会議所・商工会です。
かつて何度も講演の依頼を頂いたことから西村氏とお話しをする機会に恵まれ、
Web制作を始めてからは、当町の旅館
や異業種交流事業「ギョルメクラブ」のHP制作と
長きにわたり、ご縁を頂いてきました。、
私は「街づくり、店づくり」の経営コンサルタントとして全国に講演活動を
展開していましたので、商工会議所・商工会の
活動内容は理解していますが、これほどまでに活発な商工会活動を行っているところは
全国的にも少ないので、予てより西村氏の活躍ぶりには
注目をしていました。
そこで、このたび私が「事業承継(MBO)による退任と新会社設立」のご報告とご挨拶をかねて
訪問した次第です。
当時から紀北町商工会会員の皆さんの商工会に対する信頼感は絶大であることは、
いろんな場面で実感しました。
旅館ならば、その宿のキャッチフレーズやコピー、ロゴ、そして写真に至るまで、
全て商工会の手によって出来上がっていました。
西村氏手書きの紀北町ののぼり旗
驚くのは西村氏自ら筆を持ち毛筆で宿のコピーや看板を書き、商工会の職員であるデザイナー
がそれをデザインしているのです。
業者に出せばしかるべく費用がかかるところを、安価で商工会がやっているので、
全て商工会に頼ることになるのです。
いわゆる経営にかかわることは商工会へ相談すれば何でも解決
してくれるわけですから、頼れる商工会です。
地域振興及び指導・支援事業等、多彩な補助事業を昭和62年をはじめとし、
平成8年からはほぼ毎年のようにやり続けているのです。
紀北町商工会の事務所に入って驚くのは、大勢の職員の方々がとても
礼儀正しく、しかもみなさんお顔が活気に満ちていたことです。
今年度も大きな規模の新規事業が計画されているようです。
商工会活動が活発な地域と、失礼ながら何もやらない地域との格差は
益々広がっていくのではないかと・・・・・
商工会議所・商工会の存在価値を問われる時代です。
何でも相談にのってもらえる頼れる場所であることを、皆が望んでいるのです。
株式会社HRコンサルタンツ 廣野 嘉代子
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